令和 4 年度 第 1 次試験問題 経済学・経済政策 第十四問 解答と解説

解答

 

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解説

 

ふたたびの需要曲線問題ですね。今回は、需要曲線の式が出てきています。Q = -P + 10 となっています。そしてキーワードになりそうな用語、価格弾力性(絶対値)が問題文に見えますね。価格弾力性ってなんでしょう?弾力性とは、うまい表現だなと思うのですが、価格が1変わったときに、どれくらい需要や供給が増減するのかという割合になります。

 

弾力性問題の計算式は以下の通りです。

価格弾力性 = 需要の変化率 / 価格の変化率

では、問題文を見ていきましょう。

  1.  需要の価格弾力性は、点 A のとき であり、点 B のとき 1 である。 
  2.  需要の価格弾力性は、点 A のとき であり、点 B のとき 4 である。 
  3.  需要の価格弾力性は、点 A のとき 4 であり、点 B のとき 1 である。 
  4.  需要の価格弾力性は、点 A のとき 4 であり、点 B のとき 4 である。

さて、式に実際に当てはめていきましょう。点Aは(2, 8)です。価格が1あがったときの、需要量は-1になりますね。よって、価格弾力性は以下のように求められます。

(-1 / 2) / (+1 / 8) = -4 絶対値なので、4です。

次に、点Bも考えてみましょう。傾きが同じですので、価格が1あがったときの需要量は同じように-1です。

(-1 / 5) / (+1 / 5) = -1 絶対値なので、1です。

よって、答えは点Aが4、点Bが1となっている3になります。