令和 4 年度 第 1 次試験問題 経済学・経済政策 第十一問 解答と解説

解答

 

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解説

 

この問題では、需要曲線が出てきています。横軸に数量、縦軸に価格となっています。需要とは、当然のことながら価格が高くなっていくと下がり、安くなっていくと高まっていきます。このグラフがそれを端的に表しています。

 

問題は、3つの文章の正誤を答える問題になっています。まずは、3つの文章をさっと読み、分かりやすいのから考えます。

 

a 価格が下落すると、消費者の限界価値が低下する。 

限界価値?と、グラフ問題では、限界~ときても難しく考える必要はありません。1単位あたり価値です。まずは想像してみてください。何か、とってもほしいものがあるとして、例えばビールが飲みたいなぁって思ったときに、まったく無いと思っていたら、冷蔵庫に1本だけあったとき、その1本はとても貴重で、価値が高いですね。しかし、常に10本以上冷蔵庫にある場合どうでしょう。1本飲んで、2本飲んで、、、3本と、どんどん1本の価値は下がっていくものです。

一般的な需要曲線を示すようなものについては、限界価値は以下のように示されます。

 

数量が増えていくにつれて、曲線がなだらかになっていくわけですね。よって、価格が下がり、たくさん手に入るようになった場合に、1つあたりの価値は下がっていく。aは正しいです。そして、bとcは判断は同じくらいかなと思った場合、まずは選択肢を見て、何か優位になる情報が無いか確認しときましょう。しかし、どっちもどっちですね。bが正なら答えは確定。cが誤りでも答えは確定ですが、優位性はありません。ということでbから見ていきましょう。

 

b 価格が P0 のときの消費者の支払意思額は三角形 AEP0 で示される。 

AEP0ってのは、以下の赤の部分ですね。

しかし、支払い意思額っていうのは、なんでしょう?ある人が、この数ならこの価格で払うよっていう意思です。支払意思額は示されているわけではありませんので、図示は難しく、それだけで誤りと分かります。とはいえ、意思額は価格に反映されているものとは思われます。Eが意思額そのもの(あるいは近しいものでしょうか。)

AEP0は、消費者余剰の領域です。ある意味、企業がもっと高く売れたかもしれない領域とも言えるでしょう。

 

では、最後のcです。

c 価格が P0 のときの実際の支払額は四角形 OP0EQ0 で示される。 

実際の支払額 = 価格 x 数量 であり、まさに、OP0EQ0下の青四角のところですね。これは正しいです。

 

よって解答は、a = 正, b = 誤, c = 正になり、2が答えになります。