令和3年度 第 1 次試験問題 経営法務 第十七問 設問2 解答と解説

解答

 

3.

 

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解説

引き続きの会話問題です。設問2に進みましょう。

前回の問題から、信用状を用いた取引が話題となっています。 

甲 氏:「信用状を用いた取引とは、どういう流れなのでしょうか。」

あなた:「典型的な信用状取引の流れは、
① 売買契約に基づき、 [   D   ] が発行銀行に信用状の発行を依頼し、発行銀行が信用状を発行する。
② 発行銀行によって作成された信用状は、通知銀行に送られ、 [   E   ]に通知される。
③ 売主は信用状に記載された条件に従って船積みを行い、運送人から船荷証券の発行を受ける。
④ 売主は、為替手形を作成し、船荷証券とともに [   F   ] に持参し、割り引いてもらう。
⑤ F は、船荷証券と為替手形を [   G   ] に送り、支払いを受ける。
⑥ 発行銀行は、買主にその代金の支払いと引き換えに船荷証券を渡す。
⑦ 買主は運送人に船荷証券を呈示し、船積みした製品を受け取る。

というものです。なお、発行銀行の信用力が一定程度認められ、発行銀行の所在地国のカントリー・リスクも大きくないことを前提としています。」

さて、ではDから考えていきましょう。Dは信用状の発行を依頼するのは買主か売主かという話です。私は支払い能力があることを銀行が証明してくれてますよ!安心してモノを売ってくださいねっていうことですので、もちろん、発行を依頼するのは買主の方です。そしてそれを通知されるのは売主です。

よって、Dは買主、Eは売主となります。

売主は通知銀行から、通知を受けてそのまま通知銀行に対して、為替手形と船荷証券を持参します。そして、通知銀行は、買主側の発行銀行にそれらを送り、買主は発行銀行には支払いして、その代わりに、船荷証券を受け取ります。そして通知銀行は発行銀行から、支払いを受け取る。という流れになります。

Fは通知銀行、Gは発行銀行となります。

 

以上より、3が正解となります。

 

よって、3が正解となります。