3.
下表は、店舗Xにおける 1 日の作業全体をまとめたものである。この表に基づく以下の【人時生産性の改善策】A~Dに関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、改善策による売上高・粗利益額の変動はないものとして答えよ。
まず、「人時生産性」というキーワードに注目です。単純には、その人が1時間あたりにどれだけの利益を生み出しているのか示したものです。以下の式で表されます。
人時生産性 = 粗利益高 / 総労働時間
そして上記の式からわかるように、人事生産性を改善するには、「総労働時間」を減らすか、粗利益高を高くする必要があることに注目しましょう。が、問題文にあるように今回は粗利益高に変化はないとありますので、総労働時間の短縮だけで人事生産性を改善しなくてはいけません。
表を見てみましょう。時間とその作業担当人数が記されています。まずは、それぞれの労働時間の合計を求めて、総労働時間を算出しましょう。
発注:6 x 2 = 12
商品陳列:4 x 3 = 12
レジ接客:5 x 4 = 20
清掃:3 x 2 = 6
その他:4 x 4 = 16
総労働時間 = 12 + 12 + 20 + 6 + 16 = 66時間
総労働時間は66時間ということになります。改善案をひとつひとつ見ていきましょう。
A 自動発注システムを導入し、発注の担当人数を 1 人減らす。
自動発注システムを導入することで、発注担当者を1人減らすことができるようです。おそらく、定型的な発注を自動発注システムに任せて、人間は少し複雑な発注をすることになるのでしょう。
よって、発注作業を1人削減して6時間削減することが可能です。
B 商品陳列に段ボール陳列やシェルフレディパッケージを導入して、 1 人当たりの作業時間を 25 %削減する。
商品陳列を、手間のかからない段ボール陳列とかシェルフレディパッケージを導入して、25%削減ということですので、
12 x 0.25 = 3
3時間削減ということになります。
C セルフレジを導入してレジ接客の担当人数を 1 人減らし、 1 人当たりの作業時間を 20 %削減する。
セルフレジ導入で1人減らし、かつ、セルフレジに任せて、ほかの作業をやることにより、1人当たりの作業時間も減らすことができるということですね。混んでいるときだけ、総動員でレジするとかそんなイメージです。
これにより、まず1人減らすことで、5時間削減
残り3人の作業を20%削減すると、3時間削減
合計8時間削減になります。
D 清掃ロボットを導入して清掃の 1 人当たりの作業時間を 50 %削減する。
清掃ロボットを導入することで、簡単な掃除はロボットに任せることにより、1人当たりの作業時間を50%削減して、合計で3時間削減になります。
A~Dの改善全部やると合計20時間の削減になります。もとが66時間ですので、20/66で、約30%の削減になります。
以上をふまえて選択肢を見ていきましょう。
1.AからDのすべての改善策を行うと、全体の人時生産性は 2 倍以上に高まる。
30%の労働時間の削減ですので、2倍以上にはなりません。
改善後の労働時間は、46時間です。
2.改善策Aと改善策Bを同時に行う場合と、改善策Cと改善策Dを同時に行う場合とで人時生産性の改善効果は同じである。
Aが6時間削減
Bが3時間削減
Cが8時間削減
Dが3時間削減
今回の場合、人事生産性の改善効果はすべて労働時間削減量になりますので、人事生産性の改善効果が同じということは、削減労働時間が同じということです。が、A+Bで9時間、C+Dで11時間なので違います。よって誤りです。
3.改善策Bと改善策Dの人時生産性の改善効果は同じである。
これはその通りですね。BもDも3時間削減で効果は同じと言えます。
4.改善策Bと改善策Dを同時に行う場合の人時生産性の改善効果は、改善策Cを単独で行うよりも大きい。
B+D = 6ですが、Cは単独で8時間削減ですので、誤りです。
5.人時生産性の改善効果が最も高いのは、改善策Aである。
違いますね。これはCが最大です。
以上より答えは3が正解です。