令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第二十問 解答と解説

解答

 

2.

 

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解説

 

ある工程が規格に対して満足な状態かどうかを管理するために、この工程で生産される製品の品質特性の発生頻度を測定した。その結果、平均 2.05、標準偏差 0.05であった。この品質特性については、規格の中心が 2.05、規格下限値が 1.8、規格上限値が 2.3 と決められている。この調査結果から分かることに関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

とりあえず、規格があって規格の中心(まあ、平均値)が、2.05、下限が1.8 上限が、2.3 ということです。

そして測定したところ、平均は2.05でしたと。そんで標準偏差は0.05だったようですね。そして工程能力指数を求める式が出ていますと。

 工程能力指数とは、その生産ラインのどれだけ制度の高い生産ができているのかという指標です。

 

標準偏差はよいとして、規格の幅って何でしょう。これは単純に、上限 - 下限で求められますので、ここでは2.3 - 1.8で、0.5となります。

ということは、工程能力指数は以下のように求まります。

   工程能力指数 = (0.5 / (6 x 0.05)) = 10/6 = 1.67

そして評価基準が1.33と出ています。工程能力指数は高ければ高いほど、精度が良い生産ラインということができます。1.33 を超えれば、この生産ラインは規格を合格しているって言えるってことですね。

 

1.この工程の工程能力指数は 1.33 を上回っているので規格値からはみ出す製品があり、十分な工程能力があるとはいえず、改善が必要である。

誤りです。

2.この工程の工程能力指数は 1.33 を上回っているので十分な工程能力があり、工程は満足な状態で管理されている。

正しいですね。

3.この工程の工程能力指数は 1.33 を下回っているので規格値からはみ出す製品があり、十分な工程能力があるとはいえず、改善が必要である。

いや、上回っていますので誤りです。

4.この工程の工程能力指数は 1.33 を下回っているので十分な工程能力があり、工程は満足な状態で管理されている。

上回っているので誤りですし、下回っていては工程能力が不十分ということになります。誤りです。

 

よって、2が正解となります。