令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第十九問 解答と解説

解答

 

2.

 

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解説

 

初期導入された設備AとBを 240 時間利用したときの稼働および故障修復について、下図のような調査結果が得られた。この 2 台の設備に関する記述a~cの正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

MTBF、MTTR、可用率についてです。計算は結構らくちんです。

 

 

a MTBF(平均故障間隔)は設備Bのほうが長い。

MTBFは故障するまでの時間はどれくらいかっていう時間です。ただ、ちょっと迷うところがあって、どちらも稼働中に240時間が終わっています。もしかするとその稼働はそのあと100時間続くかもしれませんし、実はすぐに故障するかもしれません。サンプルに入れてよいかどうかを迷います。この場合、入れない方がよいでしょう。

設備AとBを比較するとどちらも3回故障しているのがわかります。

 

設備Aの場合、継続稼働時間は、40時間、50時間、50時間です。よって、平均の継続稼働時間は140/3 = 46.6666時間です。

設備Bの場合、継続稼働時間は、20時間、50時間、80時間で、平均は50時間です。よって、設備Bの方が長いですのであっていますね。

 

b MTTR(平均修復時間)は設備Bのほうが長い。

MTTRは、修理に平均どれくらいかかるかって話です。修理にかかった時間の合計を、故障回数で割ればよいです。

設備Aは、30時間、10時間、20時間で、平均20時間です。

設備Bは、10時間、10時間、20時間で、平均40/3 = 13.3333時間です。

よって、設備Bのほうが短いです。誤りですね。

 

c アベイラビリティ(可用率)は設備Bのほうが高い。

可用率は全体の時間(今回の場合240時間)のうち、動いている間の時間です。

設備Aが動いている時間は、180時間ですので、 180/240 = 3/4 で、75%

設備Bが動いている時間は、200時間ですので、200/240 = 5/6 で、83%

ということで、設備Bの方が可用率は高いですね。

 

よって、a は正、bは誤り、cは正です。

2が正解です。