2.
初期導入された設備AとBを 240 時間利用したときの稼働および故障修復について、下図のような調査結果が得られた。この 2 台の設備に関する記述a~cの正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
MTBF、MTTR、可用率についてです。計算は結構らくちんです。
a MTBF(平均故障間隔)は設備Bのほうが長い。
MTBFは故障するまでの時間はどれくらいかっていう時間です。ただ、ちょっと迷うところがあって、どちらも稼働中に240時間が終わっています。もしかするとその稼働はそのあと100時間続くかもしれませんし、実はすぐに故障するかもしれません。サンプルに入れてよいかどうかを迷います。この場合、入れない方がよいでしょう。
設備AとBを比較するとどちらも3回故障しているのがわかります。
設備Aの場合、継続稼働時間は、40時間、50時間、50時間です。よって、平均の継続稼働時間は140/3 = 46.6666時間です。
設備Bの場合、継続稼働時間は、20時間、50時間、80時間で、平均は50時間です。よって、設備Bの方が長いですのであっていますね。
b MTTR(平均修復時間)は設備Bのほうが長い。
MTTRは、修理に平均どれくらいかかるかって話です。修理にかかった時間の合計を、故障回数で割ればよいです。
設備Aは、30時間、10時間、20時間で、平均20時間です。
設備Bは、10時間、10時間、20時間で、平均40/3 = 13.3333時間です。
よって、設備Bのほうが短いです。誤りですね。
c アベイラビリティ(可用率)は設備Bのほうが高い。
可用率は全体の時間(今回の場合240時間)のうち、動いている間の時間です。
設備Aが動いている時間は、180時間ですので、 180/240 = 3/4 で、75%
設備Bが動いている時間は、200時間ですので、200/240 = 5/6 で、83%
ということで、設備Bの方が可用率は高いですね。
よって、a は正、bは誤り、cは正です。
2が正解です。