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コア・コンピタンスについてです。コア・コンピタンスは、言ってみれば、他の企業が真似ることのできない、その企業の核となる能力です。企業は何らかの強みを持ち、競合他社との優位性を持っていないと、市場シェアは奪われていき、いつかは破綻していくでしょう。その優位性が、コア・コンピタンスです。
コア・コンピタンス (英語: Core competence)とは、ある企業の活動分野において、 「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す。ひと言で標榜すると「得意分野」に当たる。
ゲイリー・ハメルとプラハラードがハーバード・ビジネス・レビュー Vol.68(1990年)へ共同で寄稿した「The Core Competence of the Corporation」の中で登場。その後広められた概念である[1]。「顧客に特定の利益をもたらす技術、スキル、ノウハウの集合である」と説明されている。
両氏の定義によると、コア・コンピタンスは次の3つの条件を満たす自社能力のことである。
- 顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
- 競合相手に真似されにくい自社能力
- 複数の商品・市場に推進できる自社能力
具体例として自動車産業が取り上げられ、ホンダにおけるエンジン技術(芝刈り機や除雪機からF1を含む自動車までコア技術を幅広く展開)や、フォードによる買収前のボルボにおける安全技術などが挙げられる。
長年の企業活動により蓄積された他社と差別化できる、または競争力の中核となる企業独自のノウハウや技術のことで、これに該当する技術には、
- 様々な市場に展開可能
- 競合他社による模倣が困難
- 顧客価値の向上に大きく寄与する
等の共通性質を持っている。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2023年4月15日 (土) 12:31 UTC
1.コア製品で獲得したマーケットシェアが、最終製品で獲得したマーケットシェアを上回ることはない。
まず問題の意図が分かるでしょうか?例えば、ソニーがコア製品であるスマホ用カメラレンズを提供しているスマホが、ソニー製のスマホ最終製品であるXperiaのシェアを超えることはないよって言っているわけです。いやいや、そんなわけがないですよね。わけがないと言ってしまうと、あれですが、Xperiaのシェアを超える製品は存在します。よって、誤りです。
2.コア製品のマーケットシェアを拡大することは、コア製品への投資機会の増加につながり、コア・コンピタンスを強化する機会になる。
特に否定する部分が無いという文章です。コア製品でシェアを獲得して、さらに投資機会の増加につながり強化することになる。その通りです。
3.コア製品は、特定の製品や業界につながっているものであり、複数の製品や業界に展開することはない。
そんなことは、ありません。上の例でいくと、カメラ業過、スマホ業界など、いろんなところへ展開がありえます。よって誤りです。
4.コア製品を同業他社に販売すると、コア製品を販売した企業の最終製品の競争力は低下する。
これは一瞬迷います。しかし、頻出の選択肢となりますので、誤りであるとはっきりと答えられるようにしましょう。コア製品を持ち、さらに自社でも、コア製品を組み入れた最終製品を持っている場合、コア製品を提供して、価格面、性能面、機能面で他に売りになる部分が無かった場合、競争力低下につながる場合があります。
しかし、逆にコア製品の優位性を生かし、他機能への投資が可能であり、付加価値をつけることができると考えることもでき、必ずしも競争力の低下につながるとはいえません。よって誤りです。
以上より、2が正解になります。