令和 4 年度 第 1 次試験問題 中小企業経営・中小企業政策 第ニ問 解答と解説

解答

 

4.

 

解説

 

次は、製造業、卸売業、小売業について、業種ごとの企業数全体に占める企業規模別の割合です。ということで、以下、産業別規模別企業数を見る必要があります。

 

  1. 産業別規模別企業数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年)
  2. 産業別規模別従業者総数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年)
  3. 産業別規模別常用雇用者数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年)
  4. 産業別規模別売上高(民営、非一次産業、2011年、2013年、2015年) 
  5. 産業別規模別付加価値額(民営、非一次産業、2011年、2015年) 
  6. 都道府県別規模別企業数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年) 
  7. 都道府県別規模別従業者総数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年)
  8. 都道府県別規模別常用雇用者数(民営、非一次産業、2009年、2012年、2014年、2016年)
  9. 都道府県別規模別付加価値額(民営、非一次産業、2015年)
  10. 開業率・廃業率の推移(非一次産業)
  11. 業種別の開廃業率の推移(事業所ベース、年平均)
  12. 有雇用事業所数による開廃業率の推移
  13. 会社の設立登記数及び会社開廃業率の推移
  14. 金融機関別中小企業向け貸出残高
  15. 中小企業(法人企業)の経営指標(2020年度)

 

しかし、ここでわざわざ順位が出ていたりしません。このへんは表を見ながら、一位とか確認しとくと良いでしょう。

まずは小企業の企業数を見てみましょう。今回の問題では製造業、卸売業、小売業のみです。しかし、注意点が企業数を聞いているわけではありません。企業数全体に占める企業規模別の割合が問題となっています。つまり、小規模企業が占める割合、中規模企業が占める割合が問題となっているんです。こんな細かいこと問われることも少ないんじゃないかなと思いますが・・・。

製造業: 195,112 (85.7%)

卸売業:107,151   (69.9%)

小売業: 162,369  (81.9%)

となっています。製造業がどうやら85.7%で、一番問題文の中では割合が高いようですね。

では、中企業の企業数割合です。しかし、表では中企業というくくりはないので、中小企業から小企業の企業数を引く必要がありそうです。

製造業: 52,900   (13.8%)

卸売業:61,505 (29.4%)

小売業: 110,412 (17.6%)

というわけで、卸売業が一番のようです。いや、別に割合なんて順位で並べる必要なんてないし、なぜこれが問われるの!?って感じです。が、正直この問題は正確なパーセンテージを覚えているというよりは、製造業は、大部分が小企業で支えられているのね。そして卸売業はやや割合が特徴的で、中規模企業が占める割合が多いんだねっていう特徴をとらえておくことが重要です。とはいえ、難しい問題です。

答えは4になります。