令和 4 年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第ニ十五問 解答と解説

解答

 

1.

 

解説

 

最後も時事ネタですね。ブロックチェーンについてです。

 

とりあえず、以下の総務省の説明あたりが分かりやすいです。

ブロックチェーンの形態も、昔、P2Pネットワークと呼ばれていたものに近い形態で、分散型のネットワーク技術です。この技術を基盤として、提供されるNFT(Non-Fungible Token)です。NFTとは代替不可能なトークン、トークンと言うとちょっと分かりにくいので、デジタル資産と呼ぶようにしましょう。

デジタルなんてコピーが簡単で、どんどん複製できてしまうじゃんという話になりそうですが、そこが、NFTが注目されるところで、ブロックチェーン記述を利用することにより、デジタル資産を唯一無二性を保証する仕組みとなっています。

なお、ビットコインとかで耳にする仮想通過は、逆に代替可能なトークン、FTと呼ばれます。問題文を読んでいきましょう。

 

 

1.NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を基に作られた一意で代替不可能なトークンであり、デジタルコンテンツに対応した NFT を発行することにより唯一性・真正性を証明できる。

あれ、いきなり、これは合っていますね。その通りで、NFTを表した説明となっています。正しいです。

 

2.PoW(Proof of Work)とは、ブロックチェーン上に新たなトランザクションを追加するための合意形成メカニズムの 1 つで、承認権限を持つ人のコンセンサスで決める。

 

プルーフ・オブ・ワークシステム 

プルーフ・オブ・ワーク (proof-of-work、POWシステム (またはプロトコルファンクション) はサービスのリクエスターに一部の作業を要求(通常はコンピュータによる処理時間を意味する)することでDoS攻撃やネットワーク上のスパムなどの他のサービスの濫用を抑止する経済的手段。コンセプトは1993年のジャーナル記事で示されているようにシンシア・ドワークとMoni Naorによって発明された[1] 。「プルーフ・オブ・ワーク」またはPOWという用語はマーカス・ヤコブソンとアリ・ジュルズによる1999年の論文で最初に造語され、公式化された[2] 。ソロモン諸島貝貨は通貨に価値を与えるためにプルーフ・オブ・ワークシステムが使われた初期の例である。

これらのスキームの重要な特徴はそれらの非対称性にある:作業はリクエスター側にとって適度に難しい(しかし実行可能)ものでなければならないが、サービスプロバイダー側にとってはチェックは容易である。このアイディアはCPUコストファンクション、クライアントパズル、計算パズルまたはCPUプライスファンクションとして知られている。PoWはコンピュータではなく人間が素早く解決することを意図したCAPTCHAとは異なる。プルーフ・オブ・スペース(Proof of space、PoS)提案はCPUタイムの代わりに専用のメモリーまたはディスクの容量を証明することで同じ原理を適用している。プルーフ・オブ・バンドワイズ(Proof of bandwidth)アプローチは暗号通貨のコンテキストで議論されてきた。プルーフ・オブ・オーナシップ(Proof of ownership)は特定のデータが証明者によって保持されていることを証明することを目的としている。

 

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2020年8月15日 (土) 21:51 UTC

ja.wikipedia.org

 

Wikiの説明だとなかなか結び付かないですが、ブロックチェーンにおいては、ネットワーク間のセキュリティ強度を高めるために、演算作業証明を行う仕組みです。この技術により、仮想通過などが、分散環境であるブロックチェーンで正しく、取引がすることができるようになっています。

説明文は誤りです。

 

 

3.スマートコントラクトは、ブロックチェーン上に保存されたプログラムコードのことであり、暗号資産の取引に限定して利用される。

 スマートコントラクトは、自動的に取引(トランザクション)を処理するための仕組みのことです。説明は誤りです。

 

 

4.ブロックチェーンネットワークでは、パブリック型、コンソーシアム型、プライベート型のいずれにおいても中央管理者を置くことはない。

パブリック型は中央管理者を置く必要はありませんが、コンソーシアム型とプライベート型はおく必要があります。誤りです。

 

5.ブロックチェーンはブロック間のデータの連続性を保証する技術の 1 つであり、追加されたブロックが前のブロックのナンス値を保持することによって連続性が確保されている。

これをさっと判断できる人は、相当仮想通過とかでブロックチェーンを調べた人なんでしょう。答えだけ言うと、誤りです。前のブロックのナンス値を保持することはありません。

 

 

以上より、正解は1です。