令和3年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第十九問 解答と解説

解答

 

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解説

 

ソフトウェア、システム、サービスに関わる人たちが同じ言葉で話すことができるようにするための共通枠組みとして、「共通フレーム 2013」が情報処理推進機構(IPA)によって制定されている。

「共通フレーム 2013」に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答
群から選べ。

共通フレームについては、以下を確認しましょう。

https://www.ipa.go.jp/archive/files/000027415.pdf

 

a 企画プロセスは、経営・事業の目的・目標を達成するために必要なシステムに関係する要件を明らかにし、システム化の方針を立て、システムを実現するための実施計画を立てるプロセスである。

 正しいです。企業プロセスに関する記述になります。

 

b システム化構想の立案プロセスは、システム構築に必要なハードウェアやソフトウェアを記述したシステム方式を作成するプロセスである。

 システム化構想の立案プロセスは、企画プロセスの一部です。以下のようにあります。

「システム化構想の立案プロセスでは,経営課題を解決するための新たな業務とシステムの構想を立案する。」

よって、異なりますね。

 

c 監査プロセスは、成果物が利用者の視点から意図された正しいものになっているかを確認するプロセスである。

 監査プロセスは支援プロセスの一部です。説明は誤りです。

また、共通フレーム2013で定義されたものではないです。

 

d 要件定義プロセスのアクティビティには、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。

 これは共通フレーム2013で拡張された要件定義プロセスの正しい説明です。

 

e システム適格性確認テストプロセスは、利用者に提供するという視点でシステムが適用環境に適合し、利用者の用途を満たしているかどうかを運用環境において評価するプロセスである。

まず、これは共通フレーム2013で拡張されたものではないです。

また説明も正しくありません。

 

よって、aとdが正しく、正解は2となります。