令和3年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第十五問 解答と解説

解答

 

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解説

 

Society 5.0 は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会である。
この社会の実現に向けて、SoS(System of Systems)という考え方に注目が集まり始めている。
SoS に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ややこしい用語が色々出てきました。まず、Society5.0は以下を眺めておきましょう。

そして問題の主旨となるSoSですが、複数のシステムが集まり連携して、ひとつの巨大なシステムのように振る舞う概念のことを言います。

 

1.SoS では、異機種間のデータ通信を実現するために、通信サービスを 7 つの階層に分割し、各層ごとに標準的なプロトコルや通信サービスの仕様を定めている

OSI基本参照モデルについてですね。SoSで定めているわけではありませんので、誤りです。

 

2.SoS は、個々のシステムでは達成できないタスクを実現するために複数のシステムが統合されたシステムである。

これはそのまま合っていますね。これが正解です。

 

3.SoS は、中央のサーバで処理単位を分割し、それらを多数の PC やサーバで並列処理するというコンピューティングの形態である。

これはグリッドコンピューターとかの説明でしょうか。誤りです。

 

4.SoS は、ネットワーク機器から分離されたソフトウェアによって、ネットワーク機器を集中的に制御、管理するアーキテクチャである。

SDN(Software-Defined Networking) のことですね。ややこしい説明を入れてきますが、少なくともSoSとは違うことはわかるはずです。

5.SoS は、プレゼンテーション層、ファンクション層、データベース層の機能的に異なる 3 つのシステムから構成される。

 3層アーキテクチャについてです。これもSoSで定められるようなものではありませんので誤りです。

 

正解は2となります。