3.
物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
物流センターの運営に関してです。これは問題を通して覚えていきましょう。
1.ABC 分析は、ASN(Advanced Shipping Notice)に基づいて在庫管理の重点を決めるのに用いる。
ABC分析とASNについて知識を持っている必要があります。
まず、ABC分析はこれは良いですかね。売り上げや重要などの要素から、優先度順にならべて、分析する手法で、在庫管理などに用いたものでした。
ASNは何でしょう?日本語では事前出荷情報と訳されることが多いでしょうか。入荷予定の商品情報、個数やJANコード、賞味期限など、納入業者から物流センターに対して事前にこれらの情報を通知することによって、事前にスペースを確保することができたり、入荷時の検品がスムーズになるなどの利点があります。
通貨型物流センターなんかは、なるべく時間をかけずに検品や仕分けを進める必要があるため、効果が発揮されます。
さて、問題に戻りましょう。ABC分析は、ASNの情報に基づくものではありません。よって、誤りです。
2.固定ロケーション管理は、フリーロケーション管理に比べて商品の保管効率が高いという特徴がある。
もし単語がわからなくても、なんとなくイメージがわくのではないでしょうか。固定ロケーション管理は、品目などにより固定的に置く場所が決まっている管理方法です。フリーロケーションは空いているところにつめていく方法です。
効率の面では、使われていなくても空きを確保しなければいけない固定ロケーション管理よりも、フリーロケーション管理の方が良いといえます。というわけで、説明が逆ですね。誤りです。
3.棚卸は、実際の在庫(数量など)と在庫台帳の内容とを照合する作業である。
棚卸ってよく耳にしますけど、意味はしっかりおさえているでしょうか?まさにこの文章のとおりで、在庫台帳と実際の在庫を照合する作業です。正しいです。
4.摘み取り方式ピッキングは、商品ごとの注文総数を一括してピッキングする作業である。
すでに何度も出ていますが、どっちがどっちだっけってなっちゃうことありますね。摘み取り方式と種まき方式があるってことまではなんとなく覚えていますね。結局のところ、摘み取りのとき(実際にピッキングを実行するときに)に仕分けを行うのか、種まきのとき(納入した時点)に、仕分けを行うのかという話です。
摘み取り方式ピッキング:
実際に出荷する際に、リストから出荷先ごとに商品をかきあつめて、ピッキングを行います。
種まき方式ピッキング:
納入時に、一括してその商品を出荷先ごとに、商品を予め仕分けておく方法です。この説明は、種まき方式ピッキングを説明していますね。
よって、誤りです。
5.デジタルピッキングは、適切な商品を適切な数だけコンテナ等に自動的に投入し梱包する装置である。
デジタルピッキングとは、昨今のデジタル技術を利用したピッキングの仕組みで、仕分けリストなどを片手に商品を探すのではなく、リストはデジタル管理され、出荷先をインプットすると、その商品の位置がデジタル表示(ランプ点灯など)されて、ピッキングを行う人に通知するようになります。正確で効率の良いピッキングを実現するkとおができます。
コンテナなどに自動的に投入して梱包するような仕組みは、ロボット技術を応用したシステムです。デジタルピッキングとは異なります。
以上より、3が正解です。