令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第三十四問 解答と解説

解答

 

5.

 

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解説

 

トラック運送における共同輸配送に関する以下の【取組内容】と、取組前よりも改善が期待される【生産性指標】の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

引き続き輸送の問題です。共同輸配送についてで、生産性指標の改善がトピックとなっています。どういう問題かをなるべく即座に把握できる必要があります。取り組みとそれに対応する生産性指標を結び付ければよいわけです。生産性指標がどのようなものがあるのか目を通しておくとよいでしょう。

 

① 取組前には、荷主Aと荷主Bそれぞれの貨物を異なるトラックに積んでも、両方のトラックに他の貨物を積載する余裕があったため、荷主Aと荷主Bの貨物を同じトラックに積み合せることにした。

明らかに積載率の改善についてですね。迷うことは無いでしょう。

 

② 取組前には、荷主Cの貨物を着地でトラックから降ろした後に帰り荷がなかったため、荷主Cの納品後に荷主Dの貨物を帰り荷として積載することにした。

あまり聞きなれませんが、説明があるので選びやすいはず。実車率ですね。

微妙に帰りの積載率が0%と考えるなら、積載率の改善にもなると言えなくもなくないかとも思いましたが、実車率の方がより適切です。

③ 取組前には、荷主Eの貨物を積載したトラックが、発地X・着地Y間を宿泊を伴いながら往復運行し、荷主Fの貨物を積載したトラックが、発地Y・着地X間を宿泊を伴いながら往復運行していた。このため、両方のトラックが発着地X・Y間の中間地点で出会い、互いの貨物を積み替えて宿泊を伴わずに輸送することにした。ただし、トラック 1 台に乗車するドライバーは 1 人とする。

これは実働率ということになりますね。実車率との違いは、実働率は運行時間ということです。ある意味走っていなくとも運行可能であるなら、実働率は上がるわけですね。

重要なのが宿泊が伴っていた点ですね。元のところに帰ることができるので、宿泊する必要はなくなります。そのため、実働率が上がります。

 

① c、② b、③ aとなりますので、5が正解です。