3.
ある地域に住む消費者Xが、ある店舗に買い物に出かける確率を考えたい。その地域には店舗Aおよび店舗Bの 2 店舗のみが存在すると仮定する。このとき、消費者Xが店舗Aに買い物に出かける確率を計算したい。以下で示す条件が与えられたとき、修正ハフモデルを用いて上記の確率を求める場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、店舗の魅力度については売場面積を使用する。
店舗Aの売場面積 :1,000 m2
店舗Aと消費者Xとの距離:1,000 m
店舗Bの売場面積 :2,000 m2
店舗Bと消費者Xとの距離:2,000 m
距離抵抗係数 :2
とりあえずイメージが重要です。条件を合わせて、以下のような状況なわけですね。
ハフモデルはとっても簡単な話で、人は「近くて魅力的なお店に吸い寄せられる」って定理です。魅力的なっていうのはなかなか数値にするのが難しいですが、ハフモデルでは、店舗面積を魅力度として扱う場合が多いです。
距離抵抗係数とは、その消費者が距離によりどれくらいめんどーいって感じかの度合いです。それを含めて、ある店舗の吸引力(その店舗へ行きたいという力)は、算出されます。
吸引力 = (魅力度<店舗面積> / 距離^距離抵抗係数)
これを当てはめると、まず店舗Aと店舗Bの吸引力は、
店舗Aの吸引力 = (1000 / 1000^2) = 0.001
店舗Bの吸引力 = (2000 / 2000^2) = 0.0005
そして、どちらの店舗へ行くかという確率(吸引率)は以下のようにあらわされます。
店舗Xの吸引率 = 店舗Xの吸引力 / 全店舗の吸引力合計
つまり、
店舗Aの吸引率 = 0.001 / (0.001 + 0.0005)
= 0.001 / 0.0015 = 2/3
店舗Bの吸引力 = 0.0005 / (0.001 + 0.0005)
= 0.0005 / 0.0015 = 1/3
よって、2/3 で、3が正解となります。