令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第十八問 解答と解説

解答

 

2.

 

次の問題

この解答の問題

INDEXへ

 

解説

 

ある部品の検査工程では、部品のふたを取り外して中身の配線に異常がないかをチェックする作業をしている。この工程のレイアウトを下図に、作業手順①~④を図の右に示している。この作業をサーブリッグ分析した結果を下表に示す。この分析結果から得られる判断に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

サーブリッグ分析についてです。表に出ているようなサーブリッグ記号で基本的な動作に作業を分割します。さらに、それらを3種類に分類し、これらを分析して効率的な作業手順等の改善を検討することにあります。 

ja.wikipedia.org

 

第一類:主として上肢で行い作業に必要な8動作

第二塁:主として感覚器官、頭脳で行い作業を遅らせる5動作

第三類:作業に不必要な5動作

 

1.最初に改善すべきは、第 1 類に分類される「保持」と「手待ち」である。

「保持」「手持ち」は作業に直接関連しない第3類です。誤り。 

2.左手の動作要素 5 から 12 に保持があるので、両手作業が可能な保持具を導入する。

確かに左手は5から12まで保持が続いています。これは第3類で、改善として、この無駄を消滅していくのが、この分析手法です。これは正しいです。 

3.部品箱、合格品箱、不合格品箱の配置を見ると、すべて正常作業域に配置されているため、レイアウトは改善しなくてよい。

合格品箱と、不合格品箱が後ろにあるのは、人間の腕の稼働領域範囲内にないので、振り向く必要が出てきます。このレイアウトを腕の届く範囲に配置することが必要です。よって誤りです。 

4.右手の分析結果より、仕事をするうえで必要な動作要素は 8 つである。

確かにサーブリッグ記号は8種類。これが正しいかな?と思ったら引っ掛けにはまっています。作業に必要な動作ですので、第3類は省く必要があります。「手持ち」が第3類にあたりますので、これを省き7種類となります。誤りです。

 

以上より、2が正解となります。