令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第十六問 解答と解説

解答

 

1.

 

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解説

 

職務設計に関する記述として、最も適切なものはどれか。

職務設計とは、「作業者の欲求を満足させ、勤労意欲を高揚させるために、作業者に負担させる仕事の内容を計画する行為」(JIS Z 8141-5112)と定義されています。

つまり、作業者を一人の人間として尊重し、その人がどのような仕事の組み合わせをすることで最も能率的に作業ができるのか、また、モチベーションを保ちながら作業ができるのか、人間性の尊重、心理的な考慮により、職務を設計していくことにあります。

重要なのが、仕事中心に設計するのではなく、人を中心にして設計するということです。 

1.職務設計においては、高生産性と同時に作業者のモラールの向上が実現されるように、作業者に分担させる仕事の内容を計画しなければならない。

その通りですね。人間性、心理面など考慮し、モラールの向上を考える必要があります。正しいです。

2.職務設計においては、作業者の心理的要因を十分考慮し、「仕事を人に合わせる」という考え方ではなく「仕事に人を合わせる」というアプローチが必要とされる。

仕事に人を合わせるのではありません。人を中心とすべきです。誤りです。

3.多工程持ちは変種変量生産への対応において効果的な方策であるが、作業者には負担感が大きく、モラールを低下させる 1 つの要因となる。

ちょっと難しい選択肢です。しかし、どちらかというと、単純、少工程の作業について、モラールの低下が懸念されることの方が多いです。多工程だから負担が大きいということにはなりません。誤りです。

4.フォードシステムを導入することにより、流れ作業と分業化によって作業の効率化が進められると同時に、職務拡大や職務充実が図られる。

フォードシステムとはちょっとマイナーな用語かもしれませんが、資材を標準化、金員塚して、ベルトコンベアを用いて流れ作業化するやり方です。

単純作業を効率的にやりやすくするやり方なので、職務拡大、職務充実にはつながらないです。誤りです。 

 

1が正解です。