令和3年度 第 1 次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第五問 解答と解説

解答

 

4.

 

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解説

 

ある単一品種ラインにおいて、 1 か月 864 個の生産を計画している。当該の計画生産能力を 25 日/月8 時間/日稼働率 90 %として作業編成を行った結果、下表となった。このときのライン編成効率の範囲として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

ライン編成効率についての問題です。この辺の問題はウルトラ頻出問題です。しっかり覚えておくことをお勧めします。

上記問題文もよく理解していきましょう。まず、「単一品種ライン」と言っているので、ひとつのものしか作っていないラインだってことがわかりますね。

そして、864個 / 1か月 生産を計画していると、ずいぶん細かいですね。こういうときは、なんか計算するときれいに割り切れたりすることを想像しておきます。なんの商品かがわからないとイメージできないので、iPad とでもしておきましょう。

そのあとに続いているのが、25日間動いていますよ~。そんで稼働している日は、8時間の稼働が見込めます。で、そのうち稼働率は90%程度ですってことで、1か月あたり実質何時間動いているか計算できますね。

 25 x 8 x 0.9 = 180時間

ということになります。つまりは、この180時間の中で、864個作る必要があるってことになります。

 

そして次に、表を見ていきましょう。ワークステーションってなんですかね?作業ステーションとも呼ばれますが、工程といった方がしっくりくるでしょう。つまり、この生産過程において、4つの工程に分かれ、それぞれが以下の作業時間になりますよってことです。

 

ピッチダイアログラムを書いてみましょう。以下は、Excelで書いているので棒グラフになってしまっていますが、まあ、だいたい同じでしょう。

 

ピッチタイム(サイクルタイム)は、最も長い時間となりますので、12.5 となりますね。

ライン編成効率は、以下の式で求まります。

 

ライン編成効率 = 各工程の作業時間総和 / (工程数 x ピッチタイム)

   = 46.5 / 4 x 12.5

   = 46.5 / 50 = 0.93% となります。

よって、正解は4となります。あれれ?問題文で出てくる数値があまり使われていないぞってことがありますが、気にしないでおきましょう。出てきた数値は使わないこともよくあります。これらはダミーです。

 

以上より、4が正解となります。