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ある工作機械において、現行の加工条件よりさらに良い条件を探すため、 2 水準系の L 8 直交配列表を用いた実験を計画することとなった。調べたい因子および交互作用は、以下のとおりである。
まったく見たことも無い問題である可能性もあります。が、雰囲気でもなんとか解けるかもしれません。これは実験計画法に関する問題です。
まず直行配列表とはなんでしょうか。すごく細かい話もありますが、ここでは横列に因子、縦軸に実験計画のマトリックスで、因子の組み合わせにより、実験計画を表します。
今回調べたい因子は4つで、A~Dです。さらに交互作用が2種類、A#B、A#Cです。つまり、これらの6つが列に表れるはずです。あれ、それなのに解答には7列目が存在していますね?これはなんぞやということですが、これは誤差列という、誤差を確認するための余分な列です。全体の誤差検出のために利用可能な列です。
そして、その関係図が下の図になります。数値が列番号を表しています。すでにAとBに、それぞれ1と2が割り振られており、Aが1列目、Bが2列目というのが分かります。さらに、A#Bは、頂点を結んだ線で表されますので、A#Bは3列目ということも分かります。
こっからが問題ですね。まずA#Cがあるので、AとCは線で結ばれていなければいけません。よって、Cは右下の頂点、4列目ということになります。そして、A#Cは、5列目ということになります。もうこの時点で実は解答が1であることが分かります。良心的な問題です。一応、最後まで考えましょう。
6は、B#Cでなければいけないです。よって、7がDとなり、やっぱり解答は1のようですね。
以上より、解答は1です。