令和3年度 第 1 次試験問題 企業経営理論 第三十七問 解答と解説

解答

 

1.

 

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解説

 

マーケティング・リサーチに関する記述として、最も適切なものはどれか。

マーケティング・リサーチに関してです。軽くWikiを見ておくと良いでしょう。

 

ja.wikipedia.org

 

1.アイトラッキング、fMRI(機能的磁気共鳴画像)、GPS などを通して収集される消費者の意識化されない活動データや言語化が難しい反応データは、消費者が回答するアンケートなどの意識データと併せて分析することで、より正確な調査結果を得ることができる。

その通りですね。アンケートでは意識的に回答が改編されたりもするので、無意識的な調査結果も交えると、より正確な調査結果を得ることができます。正しいです。

2.観察法、インタビュー法、リード・ユーザー法などの探索的調査では、それぞれ収集データの質が異なるため、原則として、探索的調査は調査目的に対して 1つの方法で実施される。

色々な角度から調査することにより見えてくる結果がある場合もあるので、1つの方法で実施すべきとは言えません。誤りです。 

3.新製品開発におけるニーズ探索において、実際に対象製品が使用される家庭にビデオを設置し、一定期間、当該製品の使用状況を観察する調査はギャング・サーベイと呼ばれる。

ギャング・サーベイとは、いわゆる集合テストで同じ趣向、属性の人を集めて、そこで調査、インタビュー、質問などをしていくやり方です。問題文はエスノグラフィー調査のことです。誤りです。

4.量的研究では、データ収集を進めながら徐々に事象の原因や原因の背後に潜む問題点を精緻化していくといった帰納的な方法で仮説を作り出していくのに対して、質的研究では、過去の研究蓄積や理論に基づいて演繹的に仮説を立案し、実験や調査を通して仮説が検証される。

これは何気に難しい。データそのものから、結論を帰納的な方法で割り出していくことを質的研究と呼び、理論に基づき仮説を立案して、それを実験を通して検証することを量的研究と呼びます。まあつまりデータから仮説を作るのか、仮説をデータにより証明するのかって違いです。

問題文は説明が逆ですね。誤りです。

 

以上より、1が正解です。