令和3年度 第 1 次試験問題 企業経営理論 第三十ニ問 設問2 解答と解説

解答

 

3.

 

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解説

 

続いて、ダイナミック・プライシングについてです。

ja.wikipedia.org

ざっくり説明すると、状況や需要の強さの変動、季節などにより、価格を変動させる戦略のことを言います。

 

1.AI による需要予測に基づいて機械的に商品の価格を上下させるシステムを導入した結果、台風襲来によるボトル水の需要急増の兆しを捉えて価格を引き上げてしまい、社会的に非難を浴びた例があった。このことから、現在では生活必需品へのダイナミック・プライシングの導入は禁止されている。

実際に起こった事例のようですね。これ。しかし、まあ、非難されたといっても、需要が高まれば、当たり前の話だし、下手すると転売ヤーも現れることもあるので、禁止されるような話ではありません。誤りです。

 

2.企業がダイナミック・プライシングを導入するためには、電子商取引のシステムを取り入れ、需要予測、価格変動などの仕組みを自社で構築する必要がある。

必須とはいえないです。おそらく用語をよくわかっていない人を振るい落とすための選択肢か。誤りです。

3.公共交通機関が朝夕の混雑を緩和するためにダイナミック・プライシングを導入し、比較的空いているオフピークの時間帯の価格を下げると、ただでさえ利用者に不満が多いピーク時には相対的に高額な利用料となる。

最近実際これはありますね。オフピークの時間帯の定期とか。フレックスタイム制も浸透しているので、このような取り組みは混雑の緩和になっていきます。正しいです。

 

4.コンサートやスポーツ・イベントのチケットに関するダイナミック・プライシングでは、購入時期に応じて価格を変動させる例がある。しかし席のエリア別に異なる料金を設定し、かつ売れ行きに応じて価格を変動させるものはダイナミック・プライシングとは呼ばない。

 そのような事例もダイナミック・プライシングになります。

 

以上より、3が正解です。