令和3年度 第 1 次試験問題 企業経営理論 第ニ十三問 解答と解説

解答

 

3.

 

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解説

 

J.P.コッター(J. P. Kotter)の提唱した組織変革の 8 段階モデルによると、変革プロセスの各段階には変革を推進する場合に生じがちな独自の課題が存在し、目標とする変革を実現するために変革の推進者にはこれらの課題を克服することが求められる。

めちゃくちゃ良い本です。リーダーシップについて学びたい人は、必読だと思える本です。そのうち、書籍レビューもしていきたいと思います。

組織変革の8段階モデルとは、以下の8つのモデルについてです。

 

1.緊急課題であるという認識の徹底

まず何はともあれ、課題を明確にして危機意識を認識することが重要だとしています。これが最初の一歩となり、危機意識を認識することにより、その後の取り組みのスピード感が変わってきます。

2.強力な推進チームの結成

危機感を認識した者たちで、協力な変革推進チームを結成し、企業も推進チームを重要視してバックアップしていることです。そのようなチームを軽視してしまうような風土の場合、変革はうまくいきません。

3.5分で話せるビジョンの策定

しかし、どのような変革のイメージがあるのか、分かりやすく、目に見える、ビジョンを用意しておくことが重要です。魅力的で分かりやすいビジョンは、5分もあれば説明できるはずです。

4.徹底したビジョンの伝達

ビジョンができたら、そのビジョンを周りに伝達していきます。たとえ良いビジョンができたとしても、それが回りに理解されなければ、そこでその変革は終わってしまいます。

5.ビジョン実現の障害を取り除く。

ビジョンがみんなに共有することができたら、次にその実行の障害を取り除いていきます。そして、ビジョンを誰もが自発的に実現していくように、風土を作っていきます。

6.短期的成果を上げるための計画策定・実行

これは変革推進だけの話ではないですが、何も成果がでずに時間が経過すると、みんなの士気も下がり、忘れられてしまうことも多いです。短期的な成果を上げるためのマイルストーンを計画し、実行に移していきます。

7.改善成果の定着とさらなる変革の実現

短期的な成果があがったからといっても、安心もできませんし、それを定着し真の成功に導いていく必要があります。5年先、10年先を見据えて、定着とさらなる計画・実行を検討していきます。

8.新しいアプローチを根づかせる

そして、この変革の成功から、さらに新しいアプローチを次世代のリーダーに託していきます。

 

さて、問題を読んでいきます。多少言葉は違いますが、内容を理解していけば簡単に解答できますね。3が正解です。