3.
スリーサークルモデルとは、家族経営の企業で、バランス良く家族経営を継続していくため、問題の分析や対策などを考えていくうえで、重要となる要素を表したものである。
スリーサークルモデルは、オーナーシップ、ファミリー、ビジネスといった円を互いが重なるよう(問題文のよう)に描き、その7つの領域について、それぞれの現状、課題を考えていく。
つまりは、以下の通りです。
株式会社Xの前社長Aは長男Bに代表取締役社長の座を譲り、企業経営から完全に引退した。しかし、Aは株式全体の 55 %を引退後も所有しており、Bは株式を所有していない。株式会社Xではない会社に勤務しているAの次男Cが 20 %、Aの三男で常勤の専務取締役であるDが 10 %、Aの配偶者で専業主婦のEが 15 %の株式を有している。
Bが社長に就任した後、数年間は経営が順調であったが、最近は業績が急に悪化して経営の立て直しが求められるようになり、家族が集まり会議が開催された。
さて、まずは所有株式の所有比率を考えましょう。以下のようになっていますね。
A 前社長:55% ➡ 完全引退
B 長男:0% ➡ 現社長
C 次男:20% ➡ 関係なし
D 三男:10% ➡ 専務取締役
E A配偶者:15% ➡ 関係なし
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まあ、普通に読めば、あまりスリーサークルモデルを意識しなくても解けるとは思います。
1.Aの発言: 大株主として、Bの親として、また日々の経営を任されたものとして今後は行動していかなければならない。
Aはすでに完全引退しているので、経営は任されていませんね。誤りです。
2.Bの発言: 信頼できる右腕がいなかったことも失敗の大きな要因の 1 つなので、代表取締役の権限で、現在別の会社で働いている友人のF君を新たに専務取締役に決定する。
専務取締役の決定は株主総会で決まりますので、株式を持たないBには何も権限がありません。
3.Cの発言: 私は、日常の経営に携わっているわけではない。株主への配当がしっかりできるように経営してほしい。
これはその通りですね。正しいです。
4.Dの発言: 私は、日々の経営には関心も責任もない。今までと同様に、今後もBの経営を株主としてしっかり監視する。
Dは専務取締役なので、不適切です。
5.Eの発言: 次の株主総会でBが代表取締役社長に選ばれるかどうか心配であるが、私はBの母親というだけであって、株主総会で何もできない。
Eは株式の15%持っています。何もできないわけではありません。
以上より、3が正しいです。