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プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントについてです。非常に頻出な問題ですので、しっかりと学習していくべき部分です。
1.PPM の分析単位である戦略事業単位(SBU)は、製品市場の特性によって客観的に規定される。
戦略事業単位(SBU)がポイントです。PPMの分析を行う場合、まず第一段階として、何を分析の単位とするのかを決めます。その単位を、戦略事業単位(SBU)と呼びます。
ストラテジック・ビジネス・ユニット(戦略事業単位、Strategic Business Unit)とは、トップが示した全社的な戦略を実現するための経営資源の効率的な配分や事業部間のヨコの連係の設立を狙いとして設計される戦略主導型の組織である。戦略ビジネス・ユニットともいう。SBUと略して呼ばれることも多い。
SBUは企業において、事業計画を戦略的に立案・遂行することを目的とした組織単位のことである。企業により、事業部 (BU) とほぼ等しいものから、事業部横断的なもの、一事業部内の独立して事業遂行可能な製品カテゴリなど様々な組織に対し適用されている。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2023年1月8日 (日) 12:54 UTC
SBUは客観的に定義されるものではなく、その企業の戦略事に主観的に決めていくものになりますので、客観的に規定されるものではありません。よって、誤りです。
2.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」では、縦軸に市場成長率、横軸に戦略事業単位(SBU)の売上高をとり、その 2 次元の座標軸の中に各事業が位置付けられる。
プロダクト・ポートフォリオ・マトリックスは、恐らく皆さん見慣れ問題児、負け犬、花形、金のなる木に分けて、どのような戦略を検討すべきか考えていくものです。
マロリックスは、横軸に市場成長率、横軸に相対的市場シェアとして、上記4つに分ける分析方法です。
よって、この文章は誤りです。
3.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「金のなる木」に分類された事業は、将来の成長に必要な資金を供給する。
はいその通りですね。金のなる木は、競合相手に競り勝ち、市場シェアを勝ち得た事業で、今後の投資は小さく、収益率が最大になった事業であります。ここで上げた収益は、他の事業の特に問題児や花形に区分けされる事業に対して、資金を供給していきます。
よって、これが正解となります。
4.「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」において「花形」に分類された事業は、生産量も大きく、マージンは高く、安定性も安全性も高い。
花形に分類された事業は、相対的シェアは高いですが、市場成長率も高く、競争が激化しており、まだまだこれから投資を続ける必要があります。よって、安定性や安全性高いとは言えません。この説明は、金のなる木と思われます。
よって、誤りです。
問題児は、市場成長率が高く、今後どんどん伸びていく分野で、まだ相対市場シェアも低い状態の事業です。これからどんどん資金を投入していく必要のある事業であり、撤退すべきというのは誤りです。この説明は負け犬の説明と思われます。
よって誤りです。
以上より、正解は3となります。