2.
証券投資論に関してです。
まず、証券投資について、リスクと期待収益率って、以下のような感じで表されます。横軸は標準偏差としていますが、まあ、リスクです。そんで縦軸が儲けですね。
当然リスクが高いと、儲けもでかくなってきますが、傾きはなだらかになっていき、リスクが先行するようなイメージです。投資家は、どこに投資しようかなと、枠線内の中で選べるわけですが、当然、リスクと儲けが最も見合ったところを攻めていきたいですよね。それを表しているのが、青い実践上です。ここは、効率的(有効)フロンティアとも呼ばれます。つまり、その期待収益率で、もっともリスクが低い点となります。
しかし、投資にはリスクフリー資産というものがあります。国債とか定期預金とかがこれにあたるでしょうか。リスクフリーである代わりに、もちろん儲けも少ないです。
そして、リスクフリーの資産の点から、効率的フロンティアに対して接線を引いた線を資本市場線と言います。この資本市場線とは、リスクフリーな資産も含めた効率的フロンティアが、資本市場線となります。
そして、この時、資本市場線と効率的フロンティアの接点を市場ポートフォリオとよび最も効率的なポートフォリオとも定義される場合があります。
リスク回避的とはリスク選好の話で、同じ期待値ならリスクをなるべく避ける人のことです。その逆は、リスク愛好的といいます。
1.効率的フロンティアは、安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべての集合である。
効率的フロンティアは、その儲けを出す投資のうちで、最もリスクの低く効率的なポートフォリオの集合です。安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべての集合ではありません。誤りです。
2.最適なリスク・ポートフォリオは、投資家のリスク回避度とは無関係に決まる。
その通りです。リスクの回避度とは無関係です。これが正解です。
違います。市場ポートフォリオは、資本市場線と効率的フロンティアの接点で表されます。リスクが最小というわけではありません。
4.投資家のリスク回避度は、効率的フロンティアに影響を与える。
効率的フロンティアと、リスク回避度はなんら関係がありませんので誤りです。ポートフォリオの集合自体が、投資家が取り得るポートフォリオなので。
以上より2が正解です。