令和3年度 第 1 次試験問題 財務・会計 第十九問 解答と解説

解答

 

4.

 

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解説

 

正味現在価値法や収益性指数法、投資の意思決定のために、その投資がどれくらい利益を得られるのかを示した指標です。

正味現在価値法と収益性指数法はとても似た考え方で、どちらも現在価値の合計から割り出すという点は同じです。違いは、正味現在価値法は、その額によって判断するが、収益性指数法は率で判断する。

つまり、その投資で、どれだけの額を設けることができるのかという判断をするのが、正味現在価値法で、投資に対して、何倍の価値になるのかで判断するのが収益性指数法です。

ということで、問題を見ていこう。

まず正味現在価値法は最も単純な方法で、その差額を考える。

設備A:1,100万円の儲け

設備B:1,500万円の儲け

設備C:1,400万円の儲け

つまり、正味現在価値法では、設備Bを選ぶことになる。さて、次は、収益性指数法で考えてみよう。

設備A:投資の(5,500/4,400倍)= 5/4 = 1.25倍になる。

設備B:投資の(6,500/5,000倍)= 6.5/5 = 1.3倍になる。

設備C:投資の(5,400/4,000倍)= 5.4/4 = 1.35倍になる。

というわけで設備Cが選ばれることになる。

 

というわけで、正味現在価値法ではB,収益性指数法ではCということになるので、正解は、4ということになる。