令和3年度 第 1 次試験問題 財務・会計 第十問 設問1 解答と解説

解答

 

2.

 

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解説

 

まず、固定長期適合率が分かっていないとどうにもなりません。これは、固定資産と、固定負債 + 自己資本(純資産)の合算した額の割合を出したものです。つまり先に求め方を説明すると以下のようになります。

  固定長期適合率=( 固定資産 / (自己資本 + 固定負債))

これで何が出るのでしょう?まず固定資産とは、1年以上現金化されない、つまり長期間にわたってしようされる資産になります。

それに対して、自己資本とはいわば、返却義務のない、自分のお金。固定負債は返却機関が1年以上となる負債になります。固定資産が、これら固定負債 + 自己資本の範囲内であれば、企業は安定的なお金の返済能力を有していると言えますが、これをはるかに超える固定資産を有している場合、自転車操業的な状況にあると言えます。つまり、基本的にはこの値が低ければ低いほど、安定した企業であるという指標になります。

 

では、実際に問題を解きましょう。この3つの要素の数値が必要になりますが、貸借対照表から簡単に入手できます。

 

 そのまま書いていますね。

固定長期適合率=( 固定資産 / (自己資本 + 固定負債))

= 110,000 / (66,000 + 34,000)

= 110,000 / 100,000 = 1.1 (110%)

 

つまり解答は2です。