4.
無差別曲線に、所得に応じた予算制約線 AとBが表されています。
AとBは、人物Aと人物Bというわけではなく、AからBに変化したものです。
さて、AからBにどのような変化がしているでしょうか?注目なのが、縦軸・横軸の切片です。切片は、つまりX財、Y財どちらかを0個にした場合に、制限された予算でもう片方をいくつ買えるのかということを示しています。
縦軸の切片を見ると、Y財の切片が低くなっています。X財の方は変わっていません。所得が変化したわけではないので、縦軸が下がっているのは、値上がりして、Y財をたくさん買えなくなってしまったということでしょう。X財は変わっていませんので、価格は変わっていないと思われます。
このような価格変動により、消費者が財Xと財Yの組み合わせを変えることを、「価格効果」と呼びます。価格効果は、その変え方により2種類に分かれます。価格の変化により、効用が下げる(上げる)組み合わせへの変化することを「所得効果」、安い財への乗り換える場合、「代替効果」と言います。
a 予算制約線 A から予算制約線 B への変化は、X 財の価格の上昇によるものである。
違いますね。Y財の価格が上昇したものです。誤りです。
b 予算制約線 A から予算制約線 B への変化は、Y 財の価格の上昇によるものである。
正しいです。
c 点 E から点 F への変化は、代替効果と呼ばれている。
EからFへの変化は、効用がさがっています。所得効果です。
d 点 E から点 G への変化は、代替効果と呼ばれている。
同じ効用内において、安価な財に代替している場合なので、これは代替効果です。よって正しいです。
以上より、bとdが正しい文章です。4が正解です。