令和3年度 第 1 次試験問題 経済学・経済政策 第十四問 解答と解説

解答

 

3.

 

解説

引き続き需要供給曲線ですね。

左図は供給曲線が垂直な状態。右図は需要曲線が垂直な状態です。問題文から見ていきましょう。

a 左図では、需要曲線が右方にシフトするとき、売り手の収入は減少する。

左図は供給曲線が垂直な状態。つまり供給可能な個数が固定的であるということです。少なくも多くもない、作るなら10個っていうふうに固定的になっているわけですね。この場合、その決められた固定数の価格が高く売れれば売れるほど、売り手は儲かります。需要曲線が右方にシフトする場合、価格は上がるので、売り手の収入は上昇しますね。よって、誤りです。

逆に左方にシフトする場合、収入は減少します。

b 右図では、需要曲線が右方にシフトするとき、売り手の収入は増加する。

右図では需要曲線が垂直な状態。買うなら価格によらず、この数量しか買いませんっていう状態です。絶対、2個必要だけど、それ以下もそれ以上も買わないっていう状態ですね。

さて、気を付けたいのがシフトさせるのが、需要曲線です。供給曲線を動かしたくなりますが、需要曲線です。右方に行くと、分かるように価格があがっていきますね。よって、収入は増加します。正しいです

逆に需要曲線を左方にシフトすると収入は増えます。

 

c 需要曲線が左方にシフトするとき、両方の図で、売り手の収入は減少する。 

これも注意です。需要曲線をシフトします。どちらも価格は下がりますね。よって収入は減少します。正しいです。

 

よって、a 誤,b 正,c 正 となり、3が正解です。