3.
外国貿易乗数についてです。非常に重要なので覚えておきましょう。
政府支出乗数を覚えているでしょうか?政府が政府支出を1単位増やした時のGDPの増加比率でしたね。式としては以下のように表されました。
1 / (1-限界消費性向)
言ってみれば、消費者の消費に向かう力が強ければ、その効果は大きいってことですね。
さて、ではこれを外国貿易に置き換えてみましょう。何か商品を輸出した場合、それはGDPに貢献します。逆に輸入が増えると、GDPを減らします。その際に、1単位輸出が増えた場合の増加比率、輸入が1単位増えた分のマイナス比率が、外国貿易乗数となります。
求める式は、式は以下のようになります。
1 / ((1-限界消費性向) + 限界輸入性向)
というように、輸入する分を差し引かなければいけないので、このようになります。
1.輸出と輸入が同規模で増加するとき、外国貿易乗数は 1 になる。
式で見ても分かりますが、同規模であっても乗数が1になるということはありません。
2.輸出の増加は、輸出の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ貿易収支を改善させる。
貿易収支は、輸出から輸入を引いた分です。そのため、輸出増加 x 外国貿易乗数を、貿易収支を改善するとは限りません。この値は、GDPへの増加量になります。
3.輸入の増加は、輸入の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ自国の GDPを減少させる。
これは正しいです。
4.輸入の増加は、輸入の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ貿易収支を悪化させる。
貿易収支は2と同じで、輸出 - 輸入であり関係ありません。
以上より、正解は3です。