令和 4 年度 第 1 次試験問題 中小企業経営・中小企業政策 第十一問 解答と解説

解答

 

設問1:4.

設問2:5. 

 

解説

 

デジタル化推進に関してです。

 

設問 1

「中小企業のデジタル化に関する調査」に関してですが、結構きついんじゃないでしょうか。単純に暗記していただけでは、答えられなかったかもしれません。

 まず参考になるのが、2022年版「中小企業白書」です。

中小企業庁:2022年版「中小企業白書」 第2節 中小企業におけるデジタル化とデータ利活用

 

まず、ここに導入目的を軸に導入されるITツール・システムの一覧が示されています。

この中のITツール・システムと突き合わせていく必要があります。

 

さて、「人事」とは勤怠管理・給与計算、人事労務管理システムなどを指す、とあるので、これは(2)バックオフィスのことでしょう。

「販売促進・取引管理」 は、正確には、掲載はありませんが、(3)セールスでしょう。「業務自動化」が一番難しいところですが、これは(4)サプライチェーンになります。

 

そして導入率(全産業)を見て、導入率が高いものから並べていくと以下になります。

  1. バックオフィス:66.6% 
  2. コミュニケーション:61%
  3. セールス:40.5%
  4. サプライチェーン:28.4%

つまり順序は、「人事」-「販売促進・取引管理」-「業務自動化」

ということになります。答えは4となります。

 

設問 2

設問2は「デジタル化推進に向けた課題(全産業)について」ですね。

これは、そのまま以下に掲載されています。

中小企業庁:2021年版「中小企業白書」 第3節 中小企業のデジタル化推進に向けた課題

第2-2-35図

問題から、「アナログな文化・価値観が定着している」、「組織の IT リテラシーが不足している」、「資金不足」を、C - A -B の順序になるようにすればよいので。 

 C -> 「アナログな文化・価値観が定着している」

 A -> 「組織の IT リテラシーが不足している」

 B -> 「資金不足」

になりますね。ということで、5が正解となります。