令和 4 年度 第 1 次試験問題 中小企業経営・中小企業政策 第七問 解答と解説

解答

 

設問1:2.

設問2:2. 

 

解説

 

企業規模別に自己資本比率の推移ですね。まあ、白書を隅から隅まで見ておけば、恐らく大丈夫なんでしょうけど、この問題もかなり厳しいところではあります。

中小企業庁:2021年版「中小企業白書」 第1節 中小企業の財務基盤・収益構造と財務分析の重要性

 

第2-1-3図に、自己資本比率の推移のグラフがあります。今回の問題は、中規模企業についてですので、(3)を見れば良いですね。2000年以降は基本的には上昇傾向にありますね。

 

 

設問 1

 

ちなみに、大企業も上昇傾向にあるようで、小規模企業については2010年、2015年が落ち込んでおり、さらに昨今も2018年以降も落ち込んでいるようですね。

ということで、Aには上昇が入ります。

Bは格差についてですが、どうでしょうか。最終的には大体同じくらいの値40%ちょっとになっていて、出だしが大企業が大きかったので、差は縮まっているようですね。よって、縮小が正解になります。

 よって、以上より、Aが上昇、Bが縮小となり、2が正解となります。

 

設問 2

 

同じページの、「第2-1-7図」なんですがね。ここをしっかり覚えている人いるかなぁ。結構厳しい問題だったと思います。借入金依存度と、自己資本比率は以下のような感じになっています。

 

  宿泊業、飲食サービス業 小売業 卸売業 建設業 生活関連サービス業、娯楽業 運輸業、郵便業 全産業(除く金融保険業 製造業 情報通信業
借入金依存度 52.6% 41.9% 30.4% 28.5% 31.7% 32.6% 34.0% 33.8% 29.6%
自己資本比率 26.6% 34.6% 37.9% 39.5% 40.4% 42.2% 42.8% 44.4% 46.0%

 つまりは、、、

  宿泊業・飲食サービス業 ー 小売業 - 製造業

 の順序ですね。選択肢を見て、2が正解となります。