令和 4 年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第二十二問 解答と解説

解答

 

1.

 

解説

 

用語問題です。時事的な用語も含まれています。問題文から説明をしていきましょう。

 

a クラウドコンピューティングとは、データやアプリケーションなどのコンピュータ資源をネットワーク経由で利用する仕組みのことである。

昨今では、定着しつつあるクラウドコンピューティングです。やや定義があいまいな部分はありますが、おおよその意味はこの説明文の通りです。データ、アプリケーション、コンピュータ資源をネットワーク経由で利用する仕組みとなります。

よって、正しいです。

 

b CaaS(Cloud as a Service)とは、クラウドサービスの類型の 1 つで、クラウド上で他のクラウドサービスを提供するハイブリッド型を指す。

なんとかaaSシリーズって、あれ、どれがどれだっけっていつも忘れるのは僕だけでしょうか?CaaS は新しい概念であり、まず基本となる3つのas a Serviceの形態を覚えましょう。それぞれ、どのレベルをクラウド上のサービスで提供するのかという形態を示す用語です。

IaaS (Infrastructure as a Service)

ハードウェア、インフラ回り、を提供する形態です。

 

PaaS (Platform as a Service)

プラットフォーム、OS、ミドルウェアまでを提供する形態です。

 

SaaS (Software as a Service)

アプリケーションやサービス、サブスクリプションまでを提供する形態です。

 

そして、CaaSです。しかし、調べてみると分かると思いますが、CaaSのcはいろいろな説が出てきます。ContentやContenaerやCloudです。まだ、用語が統一されていないみたいで、こういうのはあまり問題には出してほしくないもんですが・・・。

Cloud as a Serviceというのは、クラウドプライベートクラウドパブリッククラウド)のサービス展開を、クラウド上にてサービスする形態です。ユーザは、クラウドの提供サービスを使い、独自のクラウドサービスをクラウド上にて構築することができます。

ということで、この説明は合っています。

c ホスティングとは、データセンターが提供するサービスの 1 つで、ユーザはサーバなどの必要な機器を用意して設置し、遠隔から利用する。

ホスティングサービスとハウジングサービスの話です。セットで出題されることがありますので、しっかりと覚えておきましょう。

ホスティングサービスは、言葉的にも分かるように、ホストするつまりは、事業者が提供するサーバ上でVMをホストしてVM全体、またはその一部の機能を使用するサービスです。いってみりゃあレンタルサーバです。

対して、ハウジングは自身で購入したサーバを設置して、遠隔から利用する仕組みとなります。自社サーバを用いたサービスの展開というところが、ホスティングとの違いです。

cの説明はハウジングですね。誤りです。

 

d ハウジングとは、データセンターが提供するサービスの 1 つで、事業者が提供するサーバを借りて遠隔から利用する。

この説明は逆にホスティングサービスです。誤りです。

 

e コロケーションとは、サーバを意識せずにシステムを構築・運用するという考え方に基づいており、システムの実行時間に応じて課金される。

コロケーションは、実はハウジングにかなり近いです。コロケーションの方が小さい規模で共同スペースに置かせてもらう点がハウジングとの違いです。

この説明は、クラウドサービスの説明になります。よって、誤りです。

 

以上より、aとbが正しい文章で、1が正解となります。