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頻出問題です。RASISに関する問題です。
RASIS(読み:レイシスもしくはラシス)はコンピュータシステムに関する以下の代表的な指標の頭文字を並べたもの:
特に最初の3つをRASという。RASやRASISは 機器、システムやコンピュータなどの総合的な評価の指標である。
信頼性(Reliability)の代表的な評価指標としてシステムが安定稼働し続ける平均時間である平均故障間隔(Mean Time Between Failures、MTBF)があげられ、保守性(Serviceability)[7]の指標としてはシステムを修復するのにかかる平均時間である平均修理時間(Mean Time To Repair、MTTR)があげられる。
MTBFとMTTRから、システムにおける可用性(Availability)の指標である稼働率が導かれる:
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年11月8日 (火) 14:51 UTC
これはコンピュータシステムの代表的な指標をまとめたものです。
Reliability(信頼性)
信頼性(Reliability)の代表的な評価指標としてシステムが安定稼働し続ける平均時間である平均故障間隔(Mean Time Between Failures、MTBF)がある。
Availability(可用性)
MTBFとMTTRから、システムにおける可用性(Availability)の指標である稼働率が導かれる。
Serviceability(保守性)
保守性(Serviceabilityの指標としてはシステムを修復するのにかかる平均時間である平均修理時間(Mean Time To Repair、MTTR)がある。
Integrity(完全性)
特に指標は無し。データの矛盾などがなく、正確であること。
Security(機密性)
特に指標は無し。機密性が高く、外部に情報が漏洩しないこと。
a 可用性とは、高い稼働率を維持できることを意味し、ターンアラウンドタイムで測定する。
ターンアラウンドタイムと言う言葉に惑わされるかもしれません。単純にターンアラウンドタイムは処理時間のことですので、稼働率とは違います。よって、誤りです。
b 完全性とは、データが矛盾を起こさずに一貫性を保っていることを意味する。
合っています。正しいです。
c スループットとは、単位時間当たりに処理できる処理件数を意味する。
スループットの用語も覚えておきましょう。この説明の通りです。正しいです。
d レスポンスタイムとは、システムに処理要求を送ってから結果の出力が終了するまでの時間を意味する。
ちょっと迷うのではないでしょうか。
よくレスポンスタイムと、ターンアラウンドタイムが並んで問題になることがあります。この2つは、処理の命令を出してから、それが終わるまでというざっくりした意味合いは同じになります。
レスポンスタイムは、命令を送ってから、完了の応答が返って来るまでのその名のとおり応答時間です。出力が完了していなくても、応答が返ってきた時点までの時間です。
ターンアラウンドタイムは出力全てが完了するまで 、つまり一連の処理全ての時間になります。この説明は出力が終了するまでとなっているので、ターンアラウンドの説明になります。よって誤りです。
e RASIS とは、可用性・完全性・機密性の 3 つを指している。
可用性、完全性、機密性は情報セキュリティの3要素CIAです。RASISではありません。よって誤りです。
一応、情報セキュリティの三要素も覚えておきましょう。情報セキュリティ三大要素とは、「情報」がどのような状態で管理されるべきであるのかということが示されています。その、三大要素とは以下の3つです。
可用性
利用すべき人が、利用可能な状態になっているということです。情報に対してアクセスレベルが正しく管理され、アクセス可能な人が欲しい情報を欲しいときに取得できる状態であることです。
完全性
「情報」は正確であり、最新の状態であるべきという考え方です。これが損なわれると、謝った情報が取得され、「情報」として成り立たなくなります。
機密性
外部へ情報が洩れてはいけないということです。最もセキュリティらしい話ですね。「情報」は許可された範囲内でのみ扱われ、外部へ流出しないようにセキュリティが施されていることということです。
以上より、bとcが正しいです。正解は3です。