令和 4 年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第十二問 解答と解説

解答

 

1.

 

解説

 

IT関連の知識問題です。

 

a システムを構成するサーバの台数を増やすことでシステム全体の処理能力を高めることを、スケールアウトという。

ある、サービスを提供するWebサーバやクラウドサービスがあったとします。

ユーザが増えてくると、当然つながりにくくなってきたり、処理が待たされたり、する場合が増えてきます。その際に、当然ながらサーバの処理リソースを増やそうとします。その1つの方法として、サーバの台数を増やそう。(または、仮想化環境の場合は、仮想VMを増やそう)複数の台数のサーバを配置して、たくさんの処理を行えるようにする考え方を、「スケールアウト」と呼びます。

これは、本文章に合っていますね。これは正しい文章です。

b システムを構成するサーバを高性能なものに取り替えることでシステム全体の処理能力を高めることを、スケールアップという。

さて、aの話と同じで、処理性能を上げる場合、aでは、サーバの台数を増やす方向に考えましたが、システムの構造によっては、1台のサーバでどうにかしなければいけない場合もあります。そんなときは、サーバ地震の性能を上げなければなりません。CPU、またはメモリ増強などを行い、サーバを高性能化するわけです。この考え方を、「スケールアップ」と呼びます。

bの文章も合っていますね。正しいです。

 

c 既存のハードウェアやソフトウェアを同等のシステム基盤へと移すことを、リファクタリングという。

IT用語というほどでもないかもしれませんが、cの文章のように、別のシステム基盤へハードウェア、ソフトウェアなどを移動することを「マイグレーション」と呼びます。

リファクタリングとは、外部的な機能の改編は行わずに、コードを整理することです。よって、誤りです。

d パッケージソフトウェアを新しいバージョンに移行する時などに行われ、データやファイルを別の形式に変換することを、リフト&シフトという。

上記のような、バージョンアップ時のファイル形式の変換は、いや、単純に「変換」でも良い気もしますが、コンバートと呼ぶことが多いです。

リフト&シフトも重要用語で、システムをクラウドサービスに移動することを言います。よって、本文章は誤りです。

 

e 情報システムをクラウドに移行する手法の 1 つで、既存のシステムをそのままクラウドに移し、漸進的にクラウド環境に最適化していく方法を、コンバージョンという。

あれ、文章 d と逆ですね。こっちの説明が、リフト&シフトになります。

よって、誤りです。

 

以上より、aとbが正しく、正解は1となります。