令和 4 年度 第 1 次試験問題 経営情報システム 第ニ問 問題

問題

 

 
問題文

ある値(value)を何らかのキー(key)を付けて記憶するデータ構造は、さまざまなプログラミング言語で利用可能である。
Python においては、辞書(dictionary)と呼ばれるデータ型が組み込まれている。辞書は、「キー: 値」という形のペアの集合であり、

 

{キー 1: 値 1, キー 2: 値 2, …, キー n: 値 n}

 

のように、「キー: 値」の各ペアをカンマで区切り、{ } で囲むことで定義できる。

 

例えば、

mis = {"科目名":"経営情報システム", "試験時間":"60 分"}

 

として辞書 mis を定義でき、mis["科目名"] でキー "科目名" に対応する値である"経営情報システム" を、また、mis["試験時間"] でキー "試験時間" に対応する値である "60 分" を参照することができる。なお、次のように、値には辞書型のデータも指定することができる。

 

employee = {"E001":{"氏名":"中小太郎", "部門":"財務部"},
     "E002":{"氏名":"診断次郎", "部門":"総務部"}}

 

この場合、employee["E001"]["氏名"] で "中小太郎" を参照することができる。

いま、次のように exam を定義するとき、値の参照に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。

 

exam = {
     "A":{"科目名":"科目A", "試験時間":"60 分", "配点":"100 点"},
     "B":{"科目名":"科目B", "試験時間":"60 分", "配点":"100 点"},
     "C":{"科目名":"科目C", "試験時間":"90 分", "配点":"100 点"},
     "D":{"科目名":"科目D", "試験時間":"90 分"},
     "E":{"科目名":"科目E", "試験時間":"60 分", "配点":"100 点"},
     "F":{"科目名":"科目F", "試験時間":"60 分", "配点":"100 点"},
     "G":{"科目名":"科目G", "試験時間":"90 分"}

 

 

解答群

 

  1. exam["A"]["試験時間"] の値と exam["B"]["試験時間"] の値は等しい。
  2. exam["C"]["配点"] の値は、"100 点" である。
  3. exam["D"] に、キー "配点" は存在しない。
  4. exam["E"]["試験時間"] の値と exam["G"]["試験時間"] の値は等しい。
  5. exam["F"]["科目名"] の値は、"科目F" である。