令和4年度 第1次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第四十一問 解答と解説

解答

 

2.

 

解説

 

個人情報保護法の令和 2 年改正(令和 4 年 4 月全面施行)に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

個人情報保護法についです。時事問題系です。

答えにもなってしまいますが、仮名加工情報匿名加工情報についての改正内容に関する問題です。

個人データを抱える企業は、これらの統計情報を売り方にうまく活用してきました。この個人データは当然、個人情報が含まれるものもあり、データの取り扱いについては、細かく規定がされています。

 

個人情報保護法の中で、このような個人データの定義として、2022年4月までは、統計情報と、匿名加工情報のみ定義されていましたが、2022年4月に新たに仮名加工情報という定義がそれに加わりました。

 

統計情報:個人情報とは結びつけることができない総合的な情報

匿名加工情報:個人情報と完全に結びつかないように加工されたデータです。

仮名加工情報:他の情報を参照しない限り個人が分からないように加工されたデータです。

 

当然ながら、仮名加工情報は、情報を合わせ見ることにより、個人が特定できてしまいますので、基本的には第3者への提供は禁止されています。しかし、全てが匿名加工しなければいけないような縛りになってしまうと、グループ内などの間のやり取りで、個人情報が粗い情報になってしまい、活用することが難しくなる問題があり、このようなケースに対応するため、公開範囲を限定的にする条件で、仮名加工情報のやり取りが許可されるようになりました。

 

データの利活用において、従来から存在していた匿名加工情報よりも詳細な分析を比較的簡便な加工方法で実施したいというニーズの高まりを受け、[   A   ]が新たに創設された。

ということで、これは仮名加工情報です。

 

匿名加工情報では、特定の個人を識別することができず、復元できないことが求められていたが、[   A   ]では[   B   ]限り特定の個人を識別できないように加工されることが求められている。

Bは、「他の情報(対照表など)と照合しない」ですね。

 

例えば、会員 ID、氏名、職業、商品購買履歴で構成されるデータを加工する場合、[   A   ]では[   C   ]を削除するなど個人が特定できないようにすることが必要となる。

ここで個人情報として特定するのに必要な情報は、明らかに氏名ですね。よって氏名が答えです。

 

以上より2が正解です。