令和4年度 第1次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第三十三問 解答と解説

解答

 

1.

 

解説

 

物流におけるユニットロードおよびその搬送機器に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ユニットロードシステムについてです。

ユニットロードシステムとは、荷物を個別に扱うのではなく、パレットやコンテナなどの単位にユニット化して荷物を運ぶ仕組みのことを言います。問題文を見ていきましょう。コンテナはだいたい想像がつくかと思いますが、パレットってなかなかなじみがないかもしれません。以下、Wikiを参考にしてください。

パレット_(輸送) 

パレット英語pallet)は、物流に用いる、荷物を載せるための荷役台。もっとも代表的な平パレットの他に、ボックスパレット、シートパレットなどの多くの種類が存在する。パレットを使用した荷役方法はパレチゼーションと呼ばれ、パレット単位に商品を纏めることをユニットロードと呼ぶ。

工場トラック海上コンテナ倉庫、運送会社の営業所などでの荷役作業の向上や生産性向上による効率の最適化、作業負担の軽減や扱いをし易くするために使用される。一般的なパレットであれば、運搬の際には台上に荷物を載せ、パレットの脚と脚の間にフォークリフトハンドリフトの爪を差し込んで持ち上げる。標準的なパレットであれば一枚で1トンの移動が可能であり、荷物をはい付けた状態で2段、3段と重ねたり、パレットラックなどの保管設備に格納したりすることができる。材質は木材でできたものが多いが、湿気などに強い合成樹脂製も多くなっている。

なお、航空輸送(とりわけ航空会社)においては、アルミ合金で作られた板状のULDをパレットと呼ぶ。その場合、本項で述べているものは、スキッド(skid)と呼ぶことが一般的である。

品を載せて2段積みにされたパレット(写真左部)と20枚以上積まれた大量のパレット(写真右部)

 

2段積みパレットの運搬

「パレット_(輸送)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年3月22日 (火) 09:43 UTC、URL: パレット (輸送) - Wikipedia

 

1.一貫パレチゼーションの推進は、荷役作業の効率化につながる。

既に上のWikiでパレチゼーションの用語は出てきていますね。結局パレットを使った 荷役方法が、パレチゼーションです。一貫が付くと、ずっと生産者から消費者に届くまで、パレットを解体することなく、そのまま届けることです。このようにすることで、一括で荷役作業がやりやすく、トラックで一括で運ぶのも便利です。よって、効率化につながります。これが正解です。

 

2.パレチゼーションの目的は、輸送中における貨物の温度管理をすることである。

パレチゼーションの目的は、個別ではなくユニット単位で物を運ぶ方法でした。それは効率化が大きな目的のひとつであり、温度管理は関係ありません。よって誤りです。 

 

3.平パレット 1 枚に積載できる貨物量は、積載する貨物のサイズによって決まり、重量は無関係である。

サイズだけで決まるわけもなく、重量も限度があります。そんなこといったら無限に重いものも積載できるんかいってことになっちゃいますね。誤りです。

 

4.ユニットロード化を推進しようとすると、モーダルシフトが困難になる。

再びのモーダルシフトが出てきました。ユニットロード化したからといって、モーダルシフトに影響はありません。ユニットロードされたからといって、貨物鉄道への移行自体ができなくなるなんてことはないですよね。誤りです。

 

5.ロールボックスパレットは、それ自体を上方向に積み重ねて使用することにより、商品の保管効率を高めることができる。

ロールボックスパレットとは、かご付きのパレットで、かご台車とも呼ばれます。パレット自体を上方向に積み重ねるようなものではありません。誤りです。

 

以上より、正解は1です。