4.
物品の輸送手段の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
これは、問題文から勉強していきましょう。
1.鉄道輸送において使用されるコンテナは、 1 種類に限定されている。
コンテナのサイズは、様々な種類があります。JRさんのコンテナサイズの紹介ページもあったのではっておきます。これは、まあ、なんとなく誤りと分かるでしょう。
2.トラックに積載した貨物を RORO 船で輸送する際には、トラックがそのまま
船内へ入れないため、貨物を取り卸して船内に積み込む作業が発生する。
RORO船は用語として、一応覚えておきましょう。
RO-RO船(ローローせん、英: roll-on/roll-off ship)は、フェリーのようにランプを備え、トレーラーなどの車両を収納する車両甲板を持つ貨物船のことである。 車両甲板のおかげで搭載される車両はクレーンなどに頼らず自走で搭載/揚陸できる。対義語はLO-LO船(ロ・ロせん、英: Lift-on/lift-off)。
「RO-RO船」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年2月26日 (土) 02:56 UTC、URL: RO-RO船 - Wikipedia
トラックなどの車両が自走にて搭載/揚陸(Roll-on / Roll-off)できる から、ローロー船なわけですね。よって、トラックは自分で走って入れます。問題文は誤りです。
3.トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトを推進することにより、貨物の積み替えが不要になる。
モーダルシフトは、特に環境負荷の軽減を目的として、二酸化排出量の多いトラックなどから、鉄道輸送へ変換することです。
モーダルシフトの目的
モーダルシフトの主目的は二酸化炭素(CO2)排出量の削減にある。 モーダルシフトは1997年に開催された第3回気候変動枠組条約締約国会議(京都会議)において、 二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みの1つとして注目されるようになった。例えば営業用貨物車の二酸化炭素排出量と比較すると、内航船の二酸化炭素排出量は約20%であり、鉄道の二酸化炭素排出量は約12%である。
この他にもモーダルシフトの副次的効果として次のような効果が挙げられる。
「モーダルシフト」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年12月25日 (日) 07:27 UTC、URL: モーダルシフト - Wikipedia
さて、「貨物の積み替えが不要」とありますが、鉄道であっても積み替えはどうやっても必要になります。トラックから鉄道へ、鉄道からトラックへそして、目的地へ行きというように、むしろ手順は長くなり、移動時間自体は伸びることが多いです。よって、誤りです。
4.トラック輸送の契約に関する「標準貨物自動車運送約款」では、運送の対価である運賃と運送以外の役務等の対価である料金を区別している。
直近10年以内くらいに、改定があった法律内容は要注意ですが、さすがにそれ全部覚えているのはかなりつらいです。この「標準貨物自動車運送約款」は、平成29年に改正がされており、以下の内容になっています。
1.改正内容
標準貨物自動車運送約款等について、以下のような改正を行うことにより、運送の対価としての「運賃」及び運送以外の役務等の対価としての「料金」を適正に収受できる環境を整備します。
(1)運送状の記載事項として、「積込料」、「取卸料」、「待機時間料」等の料金の具体例を規定。
(2)料金として積込み又は取卸しに対する対価を「積込料」及び「取卸料」とし、荷待ちに対する対価を「待機時間料」と規定
(3)付帯業務の内容として「横持ち」等を明確化 等
2.施行日
平成29年11月4日
よって、区別していることは正しいです。これが正解です。
5.路線便は、トラック 1 台を単独の荷主が貸し切りにして、発地から着地まで直行する輸送方法である。
貨物を輸送するサービスとして、路線便とチャーター便があります。
路線便が、複数の荷主がいて、1台のトラックなどを共同に使用します。そのため、目的地が複数になることが多いです。そして、チャーター便がこの説明のように、単独の荷主が貸し切り、当然、目的地までまっすぐ向かいます。
問題文はチャーター便の説明になりますね。誤りです。
以上より、4が正解です。