令和4年度 第1次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第三十一問 解答と解説

解答

 

3.

 

解説

 

小売店舗における在庫管理に関する以下の文章の空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

あれ?また在庫管理に関する問題ですね。こちらはまずは、文章を読んでいきましょう。

 

ある商品について、当該店舗の発注担当者は在庫量を毎日確認し、需要予測に基づいて必要と見込まれる数量を毎日発注している。ここで行われている発注方法を一般的に[   A   ]という。

まず、内容を理解しましょう。

・在庫量を毎日確認している。

・需要予測に基づいて必要と見込まれる数量を毎日発注

これは、期限を決めて、定期的に在庫量を確認して必要分だけ発注するやり方であり、「定期発注方式」でしたね。

 

適正在庫を維持するためには、発注量を決めるための需要予測量を計算する期間を[   B   ]にする必要がある。

例えば、7日おきに発注した場合に、発注量を決める対象となる期間は7日でしょうか?これは違います。発注を7日目にしたとして、それがとどくは早くて翌日です。つまり、8日間ということになります。このように、需要予測量を計算する期間を、在庫調整期間といい、「発注のサイクル + 調達期間」で求められます。

 

また、毎日計算する発注量は、需要予測量と安全在庫の合計数量から発注時の[   C   ]を減算して求める必要がある。

発注量は、以下の式で求められる。公式を完全に覚えていないと解けないような問題はそうそう出ないかもしれないが、これくらいは覚えておいても良いでしょう。予想消費量に安全在庫を足して、そこに現在の在庫量を減算する。単に在庫ではなく、有効在庫というところに注意しよう。

 発注量 = 在庫調整期間における予想消費量 + 安全在庫 - 有効在庫

 

ということで、Cは有効在庫です。

 

以上より、解答は3ということになります。