3.
ある設備について、1,000 時間の負荷時間内での設備データを収集したところ下表が得られた。
やや、めんどくさい計算問題です。まず設備総合効率が分かっていないといけません。
設備総合効率(せつびそうごうこうりつ、英: overall equipment effectiveness, OEE)は、生産設備の稼働効率に関する階層化された指標である。その結果は汎用的であり、異なる産業であっても比較することが可能である。公益社団法人日本プラントメンテナンス協会によって開発・提唱された。
OEEは、リーン生産方式を採用して効率化を図る際の重要業績評価指標(KPI)の1つとして使われる。また、OEEには6つの指標があり、その内2つが上位の指標で、4つが下位の指標である。
「設備総合効率」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年1月3日 (月) 16:38 UTC、URL: 設備総合効率 - Wikipedia
どうやら設備の稼働効率に関する指標であるようですね。計算方法は以下となっています。
設備総合効率 = 可動率 × 性能 × 品質
では、まずパラメータとなる稼働率から求めていきましょう。稼働率の求め方を知る前に、時間について知る必要があります。稼働時間やら負荷時間といういろんな時間が出てきていますね。時間はとりあえず以下の3つを覚えましょう。。
操業時間:会社として稼働している時間全ての時間。
負荷時間:休憩時間や会社の何らかの都合により止まっている時間を操業時間から差し引いた時間
稼働時間:何らかの要因(故障、起動中、切り替え中など)により、設備が動作していなかった時間を除いた時間
正味稼働時間:設備の性能のロスを差し引いた稼働時間です。
そして、稼働率は、その中の稼働時間を負荷時間で除した割合です。
可動率=稼働時間 / 負荷時間=800/1000=0.8 (80%)
次に、性能です。これは性能稼働率とも呼ばれます。性能稼働率は以下のように求められます。
性能稼働率=(基準サイクルタイム x 投入量) / 稼働時間
=(5(分)x 6,720) / 800 x 60 = 0.7
最後は品質です。これは良品の割合(良品質)を求めればよいので
良品質=1 - 不適合品率 = 1 - 0.2 = 0.8
ということでとりあえずは出そろいました。現時点の設備総合効率は、
0.8 x 0.7 x 0.8 = 0.448
になります。
さて、では問題に入ります。
a 不適合の原因を検討して、不適合品率を 20 %から 15 %にする。
これは、良品率が 0.8から 0.85に変わります。
設備総合率 = 0.8 x 0.7 x 0.85 = 0.476
b 速度低下の原因を改善して、加工数量を 6,720 個から 7,680 個にする。
これは性能稼働率が、変わります。
性能稼働率=(標準時間 x 投入量) / 稼働時間
=(5(分)x 7,680) / 800 x 60 = 0.8
よって、設備総合率は、
設備総合率 = 0.8 x 0.8 x 0.8 = 0.512
c 段取作業を改善して、停止時間を半減させ、稼働時間を 800 時間から 900 時間にする。
稼働率が900になると、まず稼働率が0.9になります。
さて、では性能稼働率は稼働時間の要素を含んでいますが、どうでしょうか?これは変わりません。なぜなら、稼働時間に比例して投入量も増えていくので、割合に変化はないはずです。
設備総合率 = 0.9 x 0.7 x 0.8 = 0.504
以上より、設備総合率が高い順に並べると、b -> c -> a となります。
答えは、3となります。