令和4年度 第1次試験問題 運営管理(オペレーション・マネジメント) 第六問 解答と解説

解答

 

5.

 

解説

 

資材所要量計画に関する記述として、最も適切なものはどれか。

まずは、資材所要量計画についてです。これはWikiを見てみましょう。

 

資材所要量計画 

資材所要量計画しざいしょようりょうけいかく)とは工場などで使われる生産管理手法の一つ。 MRP(Materials Requirements Planning)とも呼ばれる。

資材管理で生産を計画する手法のこと。その概念を発展させて、資材以外の人員、設備など製造に必要なすべての資源を管理する仕組みをMRP2という。さらに、企業全体の在庫、決済、資産の管理を行うようにしたのがERP(企業資源計画)である。

目的

MRPシステムの目的は生産組織に必要とされるお金を減らすことである。 これは投資に対する組織リターンを増やし、製造をもっと利益があり魅力的な投資にさせる。 伝統的な生産組織は多くの資金が内部プロセスの在庫やパーツに費やされていた。それらは本来アセンブルし、販売される必要がある。MRPは計画と管理でこれらの資金を最小化するために使用される。

しくみ

基本的な考え方はとてもシンプルである。販売あるいはマーケティンググループは将来どれだけの製品(商品)が販売されるか予測する。MRPソフトウェアは工場でのそれぞれの製品が組み立てられる時間を逆算する。そして、システムはエンジニアによって作成された資材表(部品表:BOM)を使い製品を組み立てるのに必要な部品のリストを展開する。部品は組み立て時間から逆算し、順次注文する。最後に上記の注文、組み立て、発送、支払いの各工程のキャッシュフローが計算される。

 

「資材所要量計画」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2022年6月20日 (月) 18:45  UTC、URL: 資材所要量計画 - Wikipedia

 

生産管理手法の一つであり、特徴として、資材管理で生産を計画する手法ということですね。細かい用語知識が問われており、これらは問題からひとつひとつ覚えていきましょう。ではさっそく問題にうつります。

 

1.従属需要品目とは、資材調達先企業からの要望に従い、生産する時期と数量が決定される品目のことである。

従属需要品目とは、あまり聞きなれない用語かもしれません。対義語として独立需要品目というものがあり、部品、製品など、様々なものの中で、需要が他のものに依存せず、独立しているものを、独立需要品目。逆に他の独立需要品などに、従属的に需要が発生するものが、従属需要品目と呼びます。

問題文のような、資材調達先企業からの要望に従い生産する時期と数量が決定される品目のことではありません。誤りです。なんか、従属って言葉に対するひっかけ問題ですかね。

 

2.タイムバケットとは、外部企業からの資材の調達にかかる所要時間のことである。

タイムバケットとは、資材所要量計画(MRP)の時間の単位のことです。例えば生産計画をする場合、5日間を1つの単位としてカウントして考えた方が比較しやすく、扱いやすくなります。よって、問題文は誤りです。

 

3.独立需要品目とは、営業部門とは無関係に、生産部門や資材調達部門が独自の需要予測に基づいて、生産する時期と必要量を決定する品目のことである。

独立需要品目は1問目で説明したように、他の製品や部品の需要に依存せずに、独立した需要形成がされる品目のことです。よって誤りです。

 

4.部品構成表とは、購買部門が調達する資材と部品をリスト化した表のことである。

製品を構成する、部品情報を登録した構成表のことです。調達する資材と部品ではないです。誤りですね。

 

5.部品展開とは、計画期間内に生産する最終製品の種類と数量が決まったとき、それらを生産するのに必要な構成部品の種類とその数量を求めることである。

部品展開とは、製品に必要とされる、部品や材料の種類や所要量を求めることを言う。これは説明の通りです。これが正解です。

 

正解は5です。