令和4年度 第 1 次試験問題 企業経営理論 第三十五問 解答と解説

解答

 

4.

 

解説

 

最近の時事問題ですね。この手の問題は、昨今の業界の記事を常日頃から読んでいないとなかなか目にしないこともあり、難しいです。

 

1.移り気で気まぐれなソリッド消費

ソリッドは個体、リキッドは液体です。ソリッド消費とリキッド消費という言葉が、昨今生まれています。これはユーザの消費したときの「所有」を表しています。昨今のデジタル化は、サービスの転換を起こし、サブスクリプションなどの新しいビジネス形態。そして、カーシェアリングなどのようなサービス。このように、購入してもモノを所有しない形態のビジネスが普及しています。この変化をソリッド消費から、リキッド消費への転換のように言われるようになりました。そして、現代の消費の象徴はソリッド消費ではなく、リキッド消費となりますので、誤りです。

 

2.カタチあるモノに対する執着

上記の説明のとおり、現代では、所有を前提としない、リキッド消費への転換が広がっています。よって、誤りです。

 

3.消費を通じての一貫したアイデンティティの形成

ややアイデンティティというところに、迷うところもあるかもしれませんが、例えばスポーツカーを購入して、自分流のカスタマイズをして自己主張をするような話です。これとカーシェアリングは、まったく真逆のスタイルとなります。

現在は、所有を前提とせず、むしろ変化が速い流行に合わせてあえて所有せずに、どんどん自分を変化させることができるようにしていくのが主流です。よって、誤りです。

 

4.脱物質主義

まさに現代を象徴する言葉で、モノ・カタチの所有にこだわらないサービスの定着化を示しています。よって、これが正解です。

 

5.長期的な所有を通じた商品やブランドへの愛着や安心感の獲得

 これも、従来のソリッド消費の説明になりますね。よって、誤りです。

 

 以上より、解答は4です。