令和 4 年度 第 1 次試験問題 財務・会計 第七問 解答と解説

解答

 

3. 

 

解説

繰越欠損金とはなかなか細かいところを突いた問題です。まず繰越欠損金とはなんでしょうか?ざっくり言うと、赤字と黒字を相殺して、税金を軽くするために、繰り越した欠損金です。つまり、去年赤字でした。今年黒字でした。去年の赤字を今年に繰り越して、総裁して、黒字から計算される税金を低くしましょうってことです。

1億円以下の中小法人という断り書きがあります。繰り越せる期間は、中小企業であれ、大企業であれ10年までと決まっていますが、大企業については繰り越せる金額に制限があることも覚えておきましょう。1億円超の大企業については所得金額の50%までとなっています。

さて、問題はこの繰越欠損金の仕分け方法です。これも、あまり理由は考えず、その通りに素直に覚えてしまった方が良いです。

まず借り方には、繰延税金資産が入ります。繰越欠損金により、控除される税金資産ということですね。いくらになるかは簡単で、400万円の繰越欠損金実効税率をかけてあげればよいです。400 x 0.3 となり、120万円ですね。

続いて貸方には、法人税等調整額が入ります。これは、当然、同額である120万円が入ります。

よって、解答は3となります。これは知っているか・知っていないか問題ですね。