解答
2.
解説
資産と負債の状況が同じ商店というところに注目しておきましょう。そしてそれぞれ、800万円の増築する場合の支払い方の違いで、その後どのような資産状況になるのかというのが問題の趣旨です。
まずは、資産と負債は、資産 2,000 万円、負債 500 万円になっています。800万円の支払いをするわけです。それぞれの支払い方法の違いを見ていきましょう。
A店は全額を自店の現金で支払った。
100%:現金
B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
50%:銀行より借り入れ
50%:現金
C店は全額、銀行からの借り入れであった。
100%:銀行より借り入れ
銀行から借り入れして支払うのと、現金で支払うので何が異なるのかというのが焦点になってきますね。
まず、現金で支払ったことを考えてみましょう。
借方:建物
貸方:現金
といった具合に、増築すると結局建物等の資産になるため、資産の増減はありません。つまり、現金で支払った場合には、特に変化なしということになります。
では借り入れをした場合にはどうでしょうか?まずそもそもで銀行から借り入れするとどうなるでしょうか?
借方:預金
貸方:借入金
というように、資産である預金が増えて、負債の借入金も同時に増えます。その後の、増築のための支払いについては、現金と同様で増減はありません。
よって、A、B、Cはそれぞれ以下のようになります。
A:変化なし
B:50%分(400万円)資産、負債が増
C:100%分(800万円)資産、負債が増
どの場合も、総資産は変わりません。
これから、解答は2になります。